浅草寺南公衆トイレ

【東京都　台東区】

浅草寺　宝蔵門の裏側

昨日に続きまして浅草寺です。



それにしてもデッけえ草鞋だなぁ。


本殿前の大香炉

上の写真は有名な“お煙りどころ”ですが、背景になる本殿が工事中のためなんだか締まりがありません。


龍神像

お煙りどころのすぐ横には立派なお水舎。


なんかカッコええ！

お水舎で両手と口を清めるのが参拝前の礼儀ですが、ヒシャクに直接クチをつけ水を飲んではいけません。清めた手のひらに水を注ぎ、その手のひらの水でクチの中をすすぎます。
クチの中をすすぎ終わったら、脇の排水溝にペッ！します。龍がクチから吐いているからといって、同じ場所にクチの中の水を吐いてはいけません。
ゴクン！と飲んで悪い水とは思いませんが、飲料水じゃないことは確かなのでその扱いには自己責任が必要でしょう。


手水鉢

ちなみに今回見聞する「浅草寺南公衆トイレ」、
男性用トイレ入り口前に置いてあるこちらの手洗いには「のめません」とハッキリ書いてありました。


浅草寺南公衆トイレ

それでは昨日に続き今回も木村技研が世界に誇る、対参拝者用トイレを軽く見聞してみましょう。



本殿前にあるこの公衆トイレの営業時間は、朝7時から夜10時までらしい。
閉鎖中は格子が降り、他のトイレの場所を記した案内板が入り口前に置かれます。


一般男性用トイレの様子

このトイレは2007年の5月に誕生した二年生トイレ。
北の一年生トイレに比べ、広さの点で勝ります。



そのフロアシステムなど、装備の点で北のトイレと同じものですが、



小用、個室ともにその設置数が違います。
小用トイレが12、個室トイレが8つと多く、



奥4つが洋式トイレ。



手前4つが和式トイレとなっています。



大きな照明のほか窓も多いので、中は明るく開放的な感じがするトイレですね。



使用されている窓ガラスは特殊なもので、中から外の様子は窺えますが、外から中の様子は見えません。



手洗いの数とエアータオルの設置数も



南トイレはその数が多いですね。


このトイレは「悪臭」を床から排気しています


水もナマモノ・腐りモノですからね、床に残さないようにするのが悪臭を防ぐ一つの方法なんでしょうな。


マルチタイプトイレ

ここの多目的トイレも男女別ですが、北の手動のスライドドアとは違い、


30分引きこもると警報音が鳴り響きます


南のそれはサンダーバードのテーマ曲が似合う、ボタン式自動開閉のニクイヤツです。


多目的トイレの様子

二年の年月が経過した、外にある公衆トイレといえど、今もキレイなトイレですね。


予備ペーパーを出すときは、黒いレバーをガクン！と下ろす

府中市などでよく見る同型のマルチタイプトイレと比べてみると、



その奥行きが長いのが特徴的です。



その奥行きが長い分を利用してオムツ台、



ベビーキープが多目的トイレ内に設置されています。



ベビーキープに荷物（重たいもの）を置くと壊れますので、



こっちの手すりの上に手荷物は置きましょう。



手洗いは自動。水は下に見えるツノのようなモノから奥に向かって散水されます。
上の青い手形は、便器を洗浄したい時に使用するセンサーです。



【評価】☆☆
【利便】☆☆
【清潔】☆☆☆
【ユニーク度】☆
【一言】
本殿前にあるためか、すごい集客率を誇るトイレです。
午前7時の開場ともなるとアっという間に個室トイレが埋まってしまい、その後も利用者が引っ切り無しです。
キャパと清潔感があるトイレなので、外国の観光客な方々にも失礼がない、対外的に“誇っていい”トイレではないかと私的には思いますです。

木村技研のサイトにある平面図によりますと、女性用トイレの広さは男性用トイレの広さの2倍。
その編成は「和×14　洋×12　多×1　機能室（オムツ台が置かれた個室）×2」となっているようです（※ただし、平面図によると男性用トイレの小便器は11となっているので、どこまで女性用トイレの編成が正しいものかはわからない）。
【装備】
小用×12　洋式×4　和式×4　多目的トイレ×1（男女別）
紙：○　エアータオル：○
※多目的
ベビーキープ：○　オムツ台：○　緊急ボタン：○

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浅草寺北公衆トイレ

【東京都　台東区】

浅草寺　宝蔵門

都内最古の歴史を持つこの寺院の本殿は、



どうやら修繕中のご様子。



今回はこの浅草寺本殿裏手、北側にあるトイレを見聞します。


浅草寺北公衆トイレ

このトイレは、木村技研がご自慢の1つ。
去年5月に竣工したばかりという1年生なトイレです。


一般男性用トイレの様子


公衆トイレとは思えぬ、まるで商業施設のようなトイレですね。



洗面台にはエアータオルもあるので、手を合わせに来観される参拝者の方々の心に水をさすことはなさそうです。



ステンレスな洗面器はなかなかに面白いデザインをしていますな。蛇口を出た水は、鍋蓋のようなモノの中央の窪みにある穴と蓋のすそから排水されます。



個室トイレは洋式が1つ、



和式が2つの編成。



和式便器の左右に付いている金属のレールっぽいものは、一見するとカタパルト「発進、いきまーす！」な感じを妄想してしまいそうですが、



トイレの中、



床のいたる所を走っています。


個室トイレ内

このフロアシステムの通称は「呼吸する床」。
この金属板の穴からトイレに生じる臭いを吸収するほか、清掃時にはスプリンクラーのような散水を行うことでその清掃を助け、出した水の排水と乾燥をも同時に成し遂げてしまうという木村技研脅威のメカニズム。
この細いレールのような側溝が、「換気」「排水」「散水」の三位一体攻撃による極楽浄土をトイレにもたらしているわけです。
どうりで一年という“劣化”がトイレの中に見えないわけですな。



個室トイレには手動式の回転スライドドアを採用。
狭い個室トイレの開き戸（内開き）にありがちな出入りの苦労、中に入ってのドアの開け閉めに難儀させられることはありません。



個室トイレの鍵はフックタイプ。



手を近づけて水を流します。



洋式トイレの外壁には「kimura」のマークと洋式便器のアイコンシール。



和式トイレの外壁には和式便器のアイコンシールが貼ってあり、



ドアを閉めると「使用中」のロゴシールが現れます。



多目的トイレは男女別。


多目的トイレの様子

多目的トイレも綺麗ですな。



マイナス点をあげるなら、洗面台に鏡がないところですか。



多目的トイレにはオムツ台とベビーキープが設置されていますが、


二図追う者は一兎も得ず

一度にそのどちらかしか使用することができません。
限りあるスペースにこの思い切った配置は、いっそ清々しい感じがします。
使いやすさという点で評価はわかれるところですが、私的にはアリですね。



多目的トイレの床もバッチリです。

【評価】☆☆
【利便】☆☆
【清潔】☆☆☆
【ユニーク度】☆
【一言】
「いいトイレしてますねぇ～～」
綺麗で臭いもない、綺麗美麗な内装のまんま。
台東区内にある外トイレで、これはまさに東のエデン。西から自転車こいでやって来た甲斐があるというものです。
浅草寺はボランティアの方々も多いようなので、境内にあるものはトイレも含め、その平穏が保たれるのでしょうかね？

欲をいえば、シャワートイレの有無はまぁイイとして、オストメイト用の何らかの設備があったら良かったのになぁ・・・・・・と、そこは残念に思いますです。
【装備】
小用×6　洋式×1　和式×2　多目的トイレ×1（男女別）
紙：○　エアータオル：○
※多目的
ベビーキープ：○　オムツ台：○

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旧岩崎邸庭園 和館トイレ

【東京都　台東区】

旧岩崎邸庭園

今回もここ重要文化財たる旧岩崎邸庭園にあるトイレを見聞します。



場所は邸内。
洋館2階のトイレは展示用のものですが、和館内にあるトイレは見学者用のものです。


旧岩崎邸庭園　和館

和館部分は見た目そのまま日本のお屋敷です。


住人用の玄関

現在は従業員用の出入り口っぽい

住人用の玄関は洋館脇にその入り口があり、ステンドグラスがはまってたりしてちょっと洒落てますね。



館内トイレは洋館と和館とをつなぐ廊下の先にあります。


旧岩崎邸庭園　和館トイレ前

横スライド式の大扉には男女と多目的トイレのマークあり。


和館トイレの様子

扉の向こうにはスリッパ。



入って右手には液体石鹸と消臭スプレーの置かれた洗面台があり、


左：入り口扉　右：スタッフオンリー扉

洗面台のその対面には鏡が2つ並んでいます。


一般男性用トイレの様子


トイレは個室のみ。男女別にわかれています。


和館多目的トイレの様子


邸内トイレは多目的トイレだけがシャワートイレ。



多目的トイレの洗面台には石鹸がついていません。



さて、ここのトイレの問題点は個室は男女別ながらもルームは共有・・・今風にいえばシェアしているところにあったりまします。


和館トイレ　見取り図

上の見取り図からも読み取れるかと思いますが、初めて利用する人は戸惑いを隠すことができません。
洗面台の前に男女混合の列ができるほかに、その行列を見てトイレを利用していいものかどうか廊下で惑う男性の姿もチラホラと見れたりします。
つうか男女ともに普通に利用しにくいはココ！
トイレ内にある「スタッフオンリー」と書かれた扉の向こうに何があるのかは知りませんが、そこを男性用に開放し、奥を女性用で統一、男女の別を明確にわけろと主張したい。
即刻ビフォアアフターして利用者を気兼ねさせない利便性を追求するべきだ！！



和館は洋館ほど見どころはありませんが、



廊下の畳の上で膝を崩し



ボーっと日本庭園を見やって心安らいでみたりするには良いところです。



まぁ和館のメインブースは抹茶やお菓子を楽しめる甘味どころ。



展示物は少しだけで、


殿様ごっこができそうな場所（小さな子供が奥の仕切りを跨いで越えたのを、お父さんがヒッシ！と捕まえ抱き抱えるように引き戻した後、子供のその行為をたしなめていました。こうやって小さな子供は社会性を培っていくんではないかと、はたで見ていて感じました。

あとは出口に続くだけです。

【評価】☆
【利便】・・・
【清潔】☆☆
【ユニーク度】・・・
【一言】
多目的トイレを備えているとはいえ、旧岩崎邸庭園のバリアフリー度は決して高くありません。そんな概念も薄い、昔の文化財をそのままの形で残しているため、館内の見学にある程度の不便が生じてしまうのは仕方がないことだと思われます。
ただそれとは別に和館にあるトイレですが、あれだけは何とかしてほしいものですね。
【装備】
洋式×1　多目的トイレ×1
紙：○　石鹸：○
※多目的
シャワートイレ：○　緊急ボタン：○　
共用（ルーム内）

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