浅草寺北公衆トイレ

【東京都　台東区】

浅草寺　宝蔵門

都内最古の歴史を持つこの寺院の本殿は、



どうやら修繕中のご様子。



今回はこの浅草寺本殿裏手、北側にあるトイレを見聞します。


浅草寺北公衆トイレ

このトイレは、木村技研がご自慢の1つ。
去年5月に竣工したばかりという1年生なトイレです。


一般男性用トイレの様子


公衆トイレとは思えぬ、まるで商業施設のようなトイレですね。



洗面台にはエアータオルもあるので、手を合わせに来観される参拝者の方々の心に水をさすことはなさそうです。



ステンレスな洗面器はなかなかに面白いデザインをしていますな。蛇口を出た水は、鍋蓋のようなモノの中央の窪みにある穴と蓋のすそから排水されます。



個室トイレは洋式が1つ、



和式が2つの編成。



和式便器の左右に付いている金属のレールっぽいものは、一見するとカタパルト「発進、いきまーす！」な感じを妄想してしまいそうですが、



トイレの中、



床のいたる所を走っています。


個室トイレ内

このフロアシステムの通称は「呼吸する床」。
この金属板の穴からトイレに生じる臭いを吸収するほか、清掃時にはスプリンクラーのような散水を行うことでその清掃を助け、出した水の排水と乾燥をも同時に成し遂げてしまうという木村技研脅威のメカニズム。
この細いレールのような側溝が、「換気」「排水」「散水」の三位一体攻撃による極楽浄土をトイレにもたらしているわけです。
どうりで一年という“劣化”がトイレの中に見えないわけですな。



個室トイレには手動式の回転スライドドアを採用。
狭い個室トイレの開き戸（内開き）にありがちな出入りの苦労、中に入ってのドアの開け閉めに難儀させられることはありません。



個室トイレの鍵はフックタイプ。



手を近づけて水を流します。



洋式トイレの外壁には「kimura」のマークと洋式便器のアイコンシール。



和式トイレの外壁には和式便器のアイコンシールが貼ってあり、



ドアを閉めると「使用中」のロゴシールが現れます。



多目的トイレは男女別。


多目的トイレの様子

多目的トイレも綺麗ですな。



マイナス点をあげるなら、洗面台に鏡がないところですか。



多目的トイレにはオムツ台とベビーキープが設置されていますが、


二図追う者は一兎も得ず

一度にそのどちらかしか使用することができません。
限りあるスペースにこの思い切った配置は、いっそ清々しい感じがします。
使いやすさという点で評価はわかれるところですが、私的にはアリですね。



多目的トイレの床もバッチリです。

【評価】☆☆
【利便】☆☆
【清潔】☆☆☆
【ユニーク度】☆
【一言】
「いいトイレしてますねぇ～～」
綺麗で臭いもない、綺麗美麗な内装のまんま。
台東区内にある外トイレで、これはまさに東のエデン。西から自転車こいでやって来た甲斐があるというものです。
浅草寺はボランティアの方々も多いようなので、境内にあるものはトイレも含め、その平穏が保たれるのでしょうかね？

欲をいえば、シャワートイレの有無はまぁイイとして、オストメイト用の何らかの設備があったら良かったのになぁ・・・・・・と、そこは残念に思いますです。
【装備】
小用×6　洋式×1　和式×2　多目的トイレ×1（男女別）
紙：○　エアータオル：○
※多目的
ベビーキープ：○　オムツ台：○

→場所の地図