井の頭公園 公園西側トイレ

【東京都　武蔵野市】


吉祥寺駅の南側に広くビローンと横たわる、井の頭公園の西側にあるトイレです。


井の頭公園　公園西側トイレ

井の頭公園はいわゆるご当地スポット。
昼は昼で人で賑わい、
朝も陽が明ける頃から健康志向の人たちが散策やマラソンにやって来ます。

そのためこの公園内にあるどのトイレも回転率が高く、紙の補充が間に合わない、商業店舗などのように清掃が行き届かない状況も多々発生します。


一般男性用トイレの様子


特にここのトイレは、箱物自体が年代物で、あまり清潔感が感じられない公衆トイレといえます。
またこのタイプの小用トイレは、臭い立つこともしばしばです。


トイレ前の様子

次に多目的トイレのご紹介です。


多目的トイレの様子


壁のほか、床にも水洗用の押しボタンがある多目的トイレ。
他に何も追加装備はありません。

この多目的トイレは、利用者によってはとても大きな不便を強いられるトイレです。

その理由はこれ、


多目的トイレの出入り口（内側）

外開きのドア。
多目的トイレではスライド方式が一般的で、井の頭公園にある他の多目的トイレもここを除いてスライド式です。

もう一度、トイレの外観を見てみましょう。



手すりの付いた段差のないスロープはトイレの左側にあります。
このスロープを上がって来た車椅子の搭乗者は、女子トイレの前を通り、多目的トイレの扉の前まで移動するわけですが、
多目的トイレの扉は外開き、右方向から開きます。
つまり一度、多目的トイレのドアの前を通り過ぎた上でその向きを反転させなければなりません。


洗面台（多目的トイレ前の様子）

車椅子を利用しない我々歩兵ユニットは、胸と背中の厚み分の隙間さえあれば、スルリと多目的トイレに進入、作戦行動を行うことが可能です。
しかし車両ユニットは、車両が通行可能なスペースの確保――大きく扉を開けなければなりません。
車両を多目的トイレ内に入れた後、大きく開けた扉を閉める、それだけの行為がまた大変です。

上半身と手を伸ばし、車両に扉をぶつけないよう、車両の後退に合わせてドアを閉める。
我々歩兵ユニットはほぼ無意識にドアを利用します。
“重い”とか“硬い”とか、映画「女王蜂」のように“箱根細工”を解かなければ開かない密室とか、そんな頭脳なり肉体なりの“力（パワー）”を必要としない限り、ドアの開け閉めに気を使うことはそうありません。

随伴者がいれば、
また高額な自立変形タイプの車椅子を利用していれば、
このタイプの扉も“アリ”でしょうが、
実際に困っている人をこの目で見てしまった以上、私はこのタイプの扉を否定します。


井の頭公園の池（早朝）

トイレの前を東に、坂を降りると井の頭弁財天のすぐそばに出ます。

【評価】・・・
【利便】☆
【清潔】☆
【ユニーク度】・・・
【一言】
中央線沿いを自転車で走る時、わりとお世話になるトイレです。
春先の花見は池の周りがメイン会場となるため、ここら辺りに咲く桜は喧騒から一歩遠く。物静かに愛でて眺める分には、ここはとても良い場所です。
【装備】
小用×5　和式×1　多目的トイレ×1
紙：○
※多目的
緊急ボタン：○

→場所の地図