不動公園トイレ

【東京都　目黒区】


不動公園は、


瀧泉寺

瀧泉寺（目黒不動尊）の裏手にある、岡の上の公園です。


不動公園

目黒不動尊の裏手にあるから不動公園なんでしょうね。


不動公園トイレ

この公園にあるトイレがこれです。


一般男性用トイレの様子


公衆トイレにしてはキレイなほうです。



小用トイレは目黒雅叙園の再現化粧室にあったものと同じ桶型が2つと子供用小用便器が1つです。
桶型もずいぶん小さく見えますが、子供用小用便器と比べて見るとその縁の高さがずいぶん高いんですね。
背の低い桶型といえど、小さな子供の用向きには不向きなのですな。

しかしここの桶型。
雅叙園のそれとは違い、目隠しの為の仕切りがないから、まぁなんか人としての羞恥心が横の人に丸見えですよね。


多目的トイレの様子


多目的トイレは取り立てて目立つ装備はありません。

しかしこの壁の模様、これはこれでそこそこいい感じですな。

ちなみに不動尊と不動公園の間の道をテクテク行くと、


甘藷先生の墓

サツマイモの栽培法の確立と普及で関東地方の飢饉を救ったと評される江戸時代の有名人、青木昆陽（甘藷先生）の墓があったりします。
そういや今月10月12日が甘藷先生の命日。
10月28日には目黒不動尊で甘藷祭りが行われます。

【評価】☆
【利便】☆
【清潔】☆
【ユニーク度】・・・
【一言】
昨日紹介した目黒雅叙園の再現化粧室もそうですが、なんか江戸とかを意識した場所や建物にあるトイレに、桶型の小用トイレがよく置いてあるような気がします。例えばお台場の「大江戸温泉物語」なんかもそうでしたしね。
しかしこの桶型の小用トイレ、初めて利用する時は躊躇しませんでしたか？
私はしました。ええ、見慣れない、使い慣れない便器ですからね。
やっぱり受け皿というか・・・よくある背の高い便器じゃないとねぇ・・・“飛び越えたら”と思うと超不安を感じましたよ。
【装備】
小用×2　子供用小用×1　和式×1　多目的トイレ×1
紙：○

→場所の地図

目黒雅叙園 再現化粧室（トイレ）

【東京都　目黒区】


目黒川沿いに建つ、77年の歴史を持つ料亭+総合結婚式場です。
“竜宮城”とその華美を謡われた豪華絢爛の伝統ある威風は、1991年に行われた改築後の今も健在です。


花魁通りと外の景色


正面口から弧を描く花魁通りを歩いていくと、


招きの大門

なるほど“竜宮城”のごとき雅叙園の入り口たどりつきますが、行きかう人の身なりを知れば“大隅君”ならずとも、それなりの格好で参りませんと、なんだか心細い気持ちにさせられます。


2階廊下（1階のほか他階もフカフカ）

ここより先はフカフカの絨毯が続きまして、



カフェラウンジのあったりする、ガラス張りの吹き抜けの場所に出ます。
この吹き抜けのあるエスカレーター前に、今回ご紹介する再現トイレがあります。


再現トイレ


入り口前に立つ“化粧室”と書かれたポールがないと、一見トイレだとは思えない外観です。
トイレエントランスの装飾もなんだかすごい物があります。

エントランスに入って右が男性、左が女性用となっております。


男性用トイレのシンボルマーク

男性用を示すトイレのシンボルマークはまるで百人一首の絵札風味です。
ちなみに女性用はピンク色の姫様となっております。

そしてトイレの中もです。
「うわっ！なんじゃこりゃ！？」と言いたくなるような風景で、


一般男性用トイレの様子


入り口そばに休憩処のベンチがあります・・・っていうか、トイレの中に橋がかかってます。



橋の下の川というか池というか・・・には、小銭を投げ込んでいる人もいるようです。
何かご利益でもあるんですかね？



トイレの天井はとてもとても高く、ご覧の通りの扇が描かれた金色貼りです。
上の写真に見える屋根付きの塀は、男性用と女性用を隔てている壁であります。

うーん、なんだか時代劇のセットのようです。



洗面所は太鼓橋の手前、小用トイレと個室トイレは太鼓橋を渡った先にあります。



桶型の小便器がうまくこのトイレのコンセプトにマッチしていますね。



小用トイレの後ろにドアが3つ。



螺鈿細工の施された漆のドアを中に進むと、



まるで斜陽を受けて浮かび上がる、薄暗い和室のような雰囲気の中、確かながらもひっそりとたたずむ洋式のシャワートイレが1つ。



光り射し込む窓の様子はなんだか中華っぽいですね。




個室の中には手洗いと、質の良いティッシュペーパーが用意されています。



洗面台には漆塗りの戸棚がありまして、



戸棚を開けるとトイレットペーパーやティッシュの換えが置いてありました。

個室で用を足していると何やら人の気配を感じまして、
上から注がれる視線に気づき天井を見上げてみると、


美人画

和服の見返り女性と目があいました。
3つある個室トイレの装備はみな同じものですが、



天井に描かれている美人画は、



それぞれで違います。
お好みの女性に見られながら用を足してみてください。
ちなみに上から順に奥、中央、橋のそばの個室となっています。



トイレの中にも手洗いがありましたが、



橋の手前の手洗いには石鹸が用意されています。
こちらの手洗いにも質の良いティッシュペーパーが置いてありますので、洗った手はそれで拭いてゴミ箱にポイっしてください。


DAA　T-50　芳香機

トイレの入り口付近にアロマの香りを放つ芳香機が置いてあるのですが、これをエアータオルと勘違いして手をかざしている人が少なからずいるのです。

【評価】☆☆
【利便】・・・
【清潔】☆☆☆
【ユニーク度】☆☆☆
【一言】
お食事もお泊りも挙式もけっこうなお値段を貼る高級処です。
このトイレは雅叙園の創業当時からある名物トイレ。91年の全面改築の際に当時の意匠、コンセプトを残したままリデザイン、改良を加えた新しい名物トイレがゆえ“再現化粧室”という呼び名らしいです。

文中の“大隅君”については、
書店か図書館か青空文庫 にある太宰治の「佳日 （リンク先：青空文庫版）」でもお読みになってください。
作中の舞台が「目黒雅叙園」ですから。
【装備】
小用×4　洋式×3
シャワートイレ：○　紙：○　石鹸：○　便座シート：○　紙タオル：○

→場所の地図

松屋浅草店 1階北トイレ

【東京都　台東区】


浅草の顔といった伝統あるデパートです。

「“松屋”で待ち合わせね？　遅刻したら今夜のメシ、オゴリだかんねぇ」

そんな問いかけに上の空で応えると、牛丼屋の方と勘違いして後でエライ目に合うので注意しましょう。


松屋浅草店

ここのデパートの北側、1階と地下1階のトイレには男性用トイレではまずお目にかからない・・・
あるアイテムが装備されておりました。


1階北側　一般段施用トイレの様子


洗面台には液体石鹸。
ちなみにこのデパートに幾つもあるトイレの中で、エアータオルを装備しているトイレはここを含め2つぐらいしかありません。



小用トイレは3つ。
北側のトイレの特徴はなんだか薄暗い感じがします。



個室トイレの様子です。
洋式トイレにおける便座石鹸は、このデパートにあるすべてのトイレのデフォルト装備です。



便器の洗浄はこの壁のセンサーで自動・・・・・・
このセンサー、けっこう感度がムチャクチャ良くてね。
便座に座る前に反応するんですよ。

「便器から離れると、自動で水が流れます」

いきなり女の人の声がしてビックリです。
声のする方を見上げると、



んっ？



ごついタンクのその脇に、なにやらスピーカーつきのなんかがある。
しかも女性のアナウンスが終わるとこのスピーカー、間髪いれずに鳴り始めます。トイレに響くその音は、あの音姫（TOOT）や流水音（INAXほか）でお馴染みの擬似水流音です。
便器（センサー部）から離れるとピタッと音は止むものの、便器に座り始めて約1分20秒間は止めようがありません。


AQUA PRO VENUS（ヒューネット・ジャパン社製）

センサーについている“イルカ”のマークの左に見える、白丸にオレンジのボタンは手動洗浄用のボタンです。
ここを押すことで、自らの自由意志で便器の洗浄を行えます。



1階の個室は2つあり、



どちらもこの「アクア　プロ　ヴィーナス」が装備されています。

【評価】☆
【利便】☆☆
【清潔】☆☆
【ユニーク度】・・・
【一言】
男性で擬似流水音を体験してみたい方は行ってみてください。
さっきも言いましたがこのセンサーはムチャクチャ感度が良いので、体を逸らしたり、足や膝をセンサー部から遠ざけても回避不能で鳴り続けますので、こう いった音が気になる人はこのトイレの利用はツライかもしれません。まぁリックドム13機が全滅するより短い時間を我慢すれば、音もそれ以上は鳴りませんの でイヤな人は我慢してください。どうしてもという人は、南側の階段横にある地下1階および4～7階（3階は女性用のみ）のトイレを利用するといいです

たぶんこのデパートにおける擬似流水音の役割を私的に考察するとです。
浅草は外国人の観光客で溢れておりますので、彼らに日本モラル、トイレでは“他人の耳に失礼が無いよう、水を流す”という伝統と社会的文化、そしてこのご 時勢に高まるエコへの取り組みを日本はハイテクで補っているのだよ！という、日本の自然保護活動に対する世界的なイニシアチブを訪れる外国人にまざまざと 見せ付けているのでしょう（嘘）。
【装備】
紙：○　石鹸：○　エアータオル：○　流水音：○
1階（小用×3　洋式×2）
地下1階（小用×3　洋式×1）

→場所の地図